花阿彌ブルーメンシューレとは

花阿彌ブルーメンシューレは、日本のフラワーデザイナーである久保数政と、ドイツのフローラルマイスターであるガブリエレ・ワーグナー久保が日本で創設したヨーロピアンフラワーデザインスクールです。

 

インストラクターコースで指導法を学んだインストラクターが、スチューデントコースを各地で開講して生徒に教えるスクールシステムになっています。全国で花阿彌ブルーメンシューレが学べるスクールは約40箇所、1998年のスタート以来800人を越す生徒が卒業しています。

"花阿彌"?

「花(はな)」はもちろん花のこと。「阿彌(あみ)」は中世の日本で技芸文化の担い手であったアーティストグループ “阿彌衆” に由来しています。

歴史好きな久保数政が、花の世界で阿彌衆のようなプロ集団を作りたいという思いでこの名前をつけました。

 

ヨーロッパ人の耳に「アミ」は、フランス語で「友人」を意味する ami と聞こえるので、“はなあみ”は“花友達”とも言い換えられます。

 

"ブルーメンシューレ" ??

ドイツ語で「Blumen(ブルーメン)」は花、「Schule(シューレ)」は学校のこと。「Blumenschule(ブルーメンシューレ)」とつなげると、花の学校になります。

 

ドイツのフローラルマイスターであるガブリエレ久保が花阿彌に加わったことで、システマチックなラーニングスタイルのフラワースクール「花阿彌ブルーメンシューレ」が誕生しました。

 

 


 

日本語とドイツ語という2つの言葉からなる名前が表すとおり花阿彌ブルーメンシューレは、ヨーロッパのフラワーデザインを日本人にわかりやすく伝えることできるフラワースクールです。

 

日本人とドイツ人、二人のフラワーデザイナーが作り出したカリキュラムだから、デザインバリエーションがとても豊富なのです。

Schema

「Schema(シェーマ)」は、ドイツ語で“図式”を意味します。

 

花阿彌ブルーメンシューレでは、フラワーデザインを理解するツールとして、花阿彌オリジナルの花の造形一覧表“Schema”に沿ってレッスンを行っています。

 

デザインのしくみやポイントを理解し、そのデザインがなぜ美しいのかを判断するために役立ちます。

Schemaは日本語とドイツ語で表記しています。

デザインバリエーション

花阿彌ブルーメンシューレでは、最大144のアイテムが学べます。

 

久保数政とガブリエレ久保のオリジナリティを反映したベーシックデザイン、伝統的なアイテムや手仕事が特徴的なもの、イースターやクリスマスといった文化的なアイテム、シュトラウス(花束)、クランツ(リース)、ブライダルブーケ、ヴェゲタティーフ(自然なデザイン)、そしてオブジェまで。

 

とにかくバリエーションが豊富です。


全国で学べる

1998年のスタート以来、久保数政とガブリエレ久保から指導法を学び多くのインストラクターが誕生したおかげで、全国にあるスクールで花阿彌ブルーメンシューレを学ぶことができます。

 

どのスクールでも、同じテキスト、同じシェーマ、同じ内容、同じレベル、同じシステム、そして同じように素敵なフラワーデザインを学ぶことができます。

スチューデント・コース

 

スチューデント・コースで学べるアイテムは144あり、36アイテムずつ4つのコースに分かれています。

ステップバイステップで学んでいくことも、好きなコースをチョイスして学ぶこともできます。

全コースを修了すると“花阿彌ピュアデザイナー”の称号を得られます。

インストラクター・コース

 

お花の経験者で花阿彌ブルーメンシューレの講師資格を取得したい方や、深くアカデミックな勉強をしたい方は、花阿彌マイスターインストラクターによるインストラクター・コースに直接入ることができます。


ごあいさつ

私は花店をしていた母と、洋蘭の育苗と輸入をしていた父の影響で、フラワーデザインの道を目指しました。アメリカに渡り、メリクローンの技術とともにフラワーデザインを修得しました。それは幾何学的な、いわゆる“アメリカン”のフラワーデザインです。

その後インターフローラのワールドカップに出場したことで、ヨーロッパのデザインと出会います。衝撃的だったことを覚えています。 それらに、生け花も含めた日本のフラワーデザインも融合させ、新しいフラワーデザインを完成させました。

思えば、花が全ての“花一途”の生活でした。そのエッセンスを指導の形にしたいと、常に思っています。1人でも多くの、花のデザインに興味を持つ人に、自分の考えを広めていきたいと願っています。

 

花阿彌ブルーメンシューレ名誉校長

マイスターインストラクター

久保数政

花阿彌ブルーメンシューレに私が願うこと、それは“ブルーメン”つまり“花”という、何より美しいものを通じて人々が集まり、コミュニケーションする学校=シューレであることです。

花という平和的なものが持つ、心をやすらかにしてくれる力、手で作ることがもたらす、人と人をつなぐ力に、私は魅了されるのです。 教えることと教えてもらうことの間には、つねにお互いの理解と尊重、そしてお互いの喜びがあります。

ここ、花阿彌ブルーメンシューレで、スチューデントのみなさん、インストラクターの方々、そして私たちにとって最高の先生である“花たち”との間に、美しい出会いがたくさんあることを、心から願っています。

 

花阿彌ブルーメンシューレ校長

マイスターインストラクター

ガブリエレ久保